こんにちは きじとら です
今回は熱中症のお話しです。
今年も暑くなりそうですね。
今やニュースなどでもおなじみというかよく聞くようになった、身近な病気となった熱中症です。
その病態は広く周知されるようにもなり、救急搬送が必要になるほどの危険な状態になると周囲の人が熱中症であると判断ができるようになりました。
しかし、実際に救急搬送された方の数は2010年ほどから急激に増加しています。なぜでしょうか。
一つ、「熱中症」という病気が死を招くこともあるような重篤な状態という事が広く周知されるようになったこと。
一つ、報道や医療関係機関の啓蒙活動によって病名が広く周知されるようになったこと
一つ、熱中症を起こしうる気象条件の厳しさが年々増してきていること
によると思われます。
人間を含む哺乳類の多くは恒温動物であり、体温は自律神経の働きによりほぼ一定に保たれています。
人間であれば、北海道に住む人の体温と沖縄に住む人の体温がほとんど変わらない程度には、温度の変化に対応できます。
これは「自律神経」という中枢神経の働きによるもので、
活動時には「交感神経」、非活動時には「副交感神経」が強く働くことにより、体熱の産生と放出をうまくコントロールしているからなんですね。
「交感神経」が優位な時は脈拍が上がり、呼吸が増え、汗腺が開き汗をかき放熱、瞳孔が開き、運動機能が上昇します。積極的に活動している状態ですね。
対して「副交感神経」が優位な時は脈拍は下がり、呼吸は減り、汗腺は閉じ蓄熱、瞳孔が狭まり、回復機能が上昇します。休息している状態です。
どちらかが優位になることはあっても両方とも常に働いていて、うまく体のバランスをとっているわけです。
……。
とかつらつら書いても難しいですよね。
ざっくりとかみ砕きます。
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3 熱中症の予防と前触れ
体温を一定に保つことができなくなったり、
汗の量がうまく調整できず、発汗による放熱がうまくできなくなったり、
汗のかきすぎで体液中の水分やミネラルのバランスが狂ってしまったり、
自律神経がうまく働かず(あるいは自律神経の働きの限界を超えて)バランスが崩れた状態が「熱中症」です。
3-1 熱中症の予防
3-1-1 水分をこまめにとる。
スポーツドリンク、麦茶などミネラルの多いものが適しています。
ただしスポーツドリンクは糖分が多いものが多いので、たっぷり汗をかいた後などに飲む分にはいいと思いますが、飲みすぎ注意です。
常温の麦茶が最適です。冷たい飲み物も体が冷えてよさそうですが、胃腸に負担がかかり食欲が落ちてしまう事もあります。
少量ずつ、こまめにとるのが最も効果的です。
珈琲・緑茶・アルコール等は「水分摂取」には適していませんが、嗜好品として楽しむことを我慢することはありません。ただし一気飲み、がぶ飲みは利尿作用によってトイレの回数が増え、ミネラルのバランスが崩れやすくなります。
3-1-2 適度に日陰で休む
いかに水分を適切に摂取していても、外部からの熱が常に加わる暑い日の日なたでは発汗による熱の放出が間に合いません。
帽子(ハットが適しています)をかぶり、適度に日陰で体を冷ます事だけでも、熱中症の発症は防ぐことができる可能性が高いです。
夏場では、休憩場所には木陰やオープンタープの下やメッシュスクリーンが適していると思われます。日が遮られ、風が通る場所が良いでしょう。
気温が体温に近い場合は、扇風機などで強制的に冷やしてあげる必要も出てきます。電池式や充電できるアウトドア用のサーキュレーターや扇風機もあるので、それらを活用するのも良いでしょう。
こちらのマキタのファンは、もしご自宅に充電式の電動ドライバなどをお持ちであれば、そのバッテリーをそのまま使うことができます。(一部モデルを除く)
コンセントが使える大容量のポータブル電源をお持ちであれば、家庭用の扇風機を使うのも効果的です。
DCモーター扇風機、首振り機能付きのもの、ファンレス扇風機など、自宅で使っている家電をそのまま使うことができます。
3-1-3 体を冷やす
熱っぽいと感じたら、ケーキ用の小さな保冷剤を体に当てたり濡らしたタオルで体を拭いたりすることで、強制的に放熱を促すことをお勧めします。
ミネラルを含む飲料を摂ったり、体を適度に冷やしてあげるなど、熱中症になる前に体の中の状態を戻してあげることが予防の大事なポイントです。
3-2-1 熱中症の前触れ
大人だと「熱くてぼーっとする」「喉が渇いて仕方ないが汗が出ない」「いきなり足がつった」などの異常に気が付きやすいです。意識がはっきりしているうちに、対処しましょう。先に書いた熱中症の予防を積極的に行います。ただし先にも書いたように、がぶ飲みはやめましょう。少量ずつこまめにが基本です。
普段と違う熱っぽさを感じたら、まず体温を測りましょう。
体温計は持って行くべきです。
また、普段の自分の平熱を知っておくことも大事です。
体温は平熱でも、だるさ、異常な疲れ、めまい等があれば、熱中症の前触れ(前駆症状)の可能性があります。外での遊びは中止し、日陰で風に当たり、また体を冷やして気分が良くなるのを待ちましょう。
お子さんには気を付けてください。
遊びに夢中になり、自分の体の異変に気付くのが遅くなる可能性があります。
こまめに呼び戻し、水分、ミネラルの補給やおでこや首筋を触って熱く感じたら冷たいもので冷やしてあげたり、またすぐに体温を測りましょう。
熱中症の恐れがあるときは、慌てず冷静に対処しましょう。
救急搬送された方の大半は前駆症状を見逃された方が多いです。
前触れを見逃さず適切な対処をすれば重篤化することはあまりありません。
以下は日本気象協会の特設サイトへのリンクです。
万が一、意識がない、飲み物が自力で飲めない、体温が異常に高い、という状態になってしまったら救急車119一択です。救急隊員が到着するまで応急処置は続けましょう。
怖い話が続きますね……。
もう少しだけお勉強にお付き合いください。
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熱中症は予防できます。
過度に怖がる必要はありません。
風通しの良い日陰、ミネラル豊富な飲み物、体を冷やすもの
以上が準備できていれば、適度に休憩すれば予防できます。
見守る方がきちんとした知識と観察眼をもって、安全なキャンプを楽しまれてください。
ソロキャンプの場合は特に気を付けてください。客観的な視点がない分、自己分析が大事になります。体温計は必需品と思われます。
また、体温以上の気温の際には外遊びをしないというのも一つの選択肢です。
発汗による体の冷却がうまくいかないことがあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
きじとら でした。
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