こんにちは きじとら です
ちょっと怖い話シリーズになりつつあるエントリ、その4です。
今回は「溺水」、いわゆる「溺れる」ことについてのお話しです。
夏キャンプの醍醐味といえばキャンプ場近隣の滝や渓流での水遊び!
熱く火照った体をきれいな冷たい水が冷やしてくれます。
スイカや飲み物を冷やしたり、水鉄砲で遊んだり。
場合によってはカヌーやカヤックで湖面を滑ってみたり。
海キャンプで海水浴、サーフィンやボディボードという方もいらっしゃるかもしれません。
大人の方でも当然溺水には気を付けなければいけませんが、
特にお子さん(1~14歳)については特段の注意を払わねばなりません。
上の画像を見て、「あ、溺れてる!」と思われた方、
「溺れる」時に人間に起きる大事なことをご存じないということです。
現実にはこういった「バシャバシャ暴れる」といったことは起きません。
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「こどもは静かに溺れます。」
(掲載サイト:「教えて!ドクター」)
上記の画像、SNSで見られた方もいらっしゃるかもしれません。かなり話題になりました。
本能的溺水反応、という言葉が出てきていますね。
これは人が溺れた時に本能的にとる行動で、意識して行うものではありません。
詳細については詳しいサイトがありましたので、「保育の安全研究・教育センター」さんの該当ページへのリンクを貼っておきます。
一時はバズりましたが、
他人事と思って忘れてしまっていませんか?
実は水の事故、溺水というのは保護者の20m以内で起きることが多く(お風呂なども含みます)、年間750人程度のお子さんがなくなられています。
海やプール、河川などで遊泳するような場合だけでなく、実は水位の低い水遊びの場でも起こりうるのが怖いところです。15~20cmほどの水位でも溺水は起こりえます。
上記のサイトにあるように、「呼吸」という生命維持に不可欠な行動が本能的に優先され、「発声」が難しい状況になります。「助けて!」という声が聞こえるというのは、多くの場合フィクションです。
しかし、万が一溺れている人が「助けて」という発声を行った場合、事態は急を要します。肺の空気を吐き出したまま水没した恐れがあるからです。
空気が水より比重が軽く、風船などが水に浮くのは皆さんご存知だと思います。
水面に顔を出した時に空気を吸い(本能的な行動です)人体が浮袋のようになり、また腕を動かすことで水面に向かおうとします。つまり浮いたり沈んだりを肺の浮力も利用して繰り返すような状況になります。もし水面で息を吐いて(声を出して)しまった場合、浮力が得られませんのでそのまま沈んでしまう可能性が高くなります。
そうなる前に発見し、救助しなければなりません。
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先ほど1~14歳という中途半端に見える年齢を書きました。これは溺水で亡くなった方が、1位の交通事故に次いで多い年齢層だからなんです。
フローティングベスト等の安全装備もありますが、子供の水遊びには残念ながら適したものでない場合がほとんどで、また遊びの中で破損した場合本来の性能が期待できず、過信できない点や誤って作動した場合、体の自由を奪われ逆に危険な状況になることもあります。
カヤックやカヌーなどではインストラクターの方などの指導で装備することがあると思いますが、その場合は十分な説明があると思います。足が付かないような場所では必要な装備になりますので、しっかりと説明を聞きましょう。
水遊びでは必ず保護者が目を離さないこと。もしくは付き添う事、これが一番の、水の事故防止策と考えます。
また、水遊びに適した服装というものもあります。
「靴」は水が入ると「おもり」になります。サンダルなどが適しているでしょう。
また、綿等の着衣も同様に水を含んで重くなります。
「化繊のラッシュガードなど薄手の上衣、化繊のハーフパンツ、サンダル」
が水遊びで一番安全な装備ではないかと思います。
もちろん水着でも構いませんが、上からラッシュガードなどを羽織っておくことで日焼け防止にもなります。
そこまで高いものではありませんし、普段使いでも日焼け止めの効果があり軽い、水の中でも動きやすく乾きやすいとなかなか便利なアイテムです。
うちでは夏キャンプではラッシュガードで過ごすことが多いです。
半袖よりも、ラッシュガードの上に軽い上着を羽織っておいた方が直射日光の下では涼しいです。
汗も乾きやすいですし。
水の中でも動きやすいというのはとても大事で、バランスを崩してしりもちをついた、つまずいたという際にもすぐに起き上がることができます。
綿等の着衣では重さがぐっと増し、思うように動けなくなる場合があります。
子供さんだけでなく、いざという時躊躇なく動けるように、保護者の服装もとても大事です。
何より、先にも書きましたがお子さんやパートナーから目を離さないこと、普通と違う動きを見せたらすぐに駆け付けられる準備をしておくことが大事です。
また、自分のパートナー、ファミリーの服装を把握しておくことも大事です。確認しやすいようお揃いにしておく、目立つ色を選ぶなど、工夫して家族がどこにいるか把握できるようにしておきましょう。
水の事故をあらかじめ避け、安全で楽しい水遊びができるように十分な準備と知識を備えておけば、水遊び、楽しいです!
またまた怖い話シリーズみたいな記事になりましたが、
安全面の知識と装備があれば安全に、楽しく遊ぶことができます。
以前紹介した「夢たちばなビレッジオートキャンプ場」にも、キャンプサイトの近くに水深10cmほどの整備された小川が流れていて、夏はサンダルを履いてそこで水遊びしました。山の水はとても冷たく、気持ちいいものです。
また「オートキャンプ竜門」近くの「竜門の滝」など、滝滑りが楽しめる場所もあります。
気温が40度近くなる夏場の水遊び、熱中症予防にも一役買ってくれますし、何より楽しいですよね!
みなさんが安全で楽しいキャンプを過ごされますように!
最後までお読みいただきありがとうございました。
きじとら でした。
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